クリスマスによせて

クリスマスによせて
聖心女子大学学長　安達まみ

在学生、卒業生、教職員、これから聖心で大学生活を始めようとしているみなさまが、よいクリスマスをお迎えになりますようお祈りいたします。

「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。」（ヨハネ15章4節）
　
今年は、聖心の創立者聖マグダレナ?ソフィア?バラ（愛称ソフィー）がカトリック教会の聖人に列聖されて100周年に当たります。ソフィーの故郷はぶどう酒の産地、フランスのブルゴーニュ地方の町ジュアニーです。実家のぶどうの収穫を手伝うのが大好きだった若き日のソフィーにとって、ぶどうの枝が木から栄養を与えられて、実を結ぶようすは、なじみ深い光景でした。世界に広がる聖心のリーダーとして多忙な日々を送るようになっても、この聖書の言葉はソフィーのこころの泉でした。

ソフィーにはわかっていました。ぶどうの枝と同じように、わたしたちも愛の神さまにつながっているかぎり、栄養をいただいて、実を結ぶということを。

この言葉をこころに留め、クリスマスの喜びを共に祝い、新しい年に向けてみずからを整えることができますように。